労働法社会保険法AIチャットを作ってみて考えたこと

前回のブログで AIチャットの開発について触れましたので、今回はAIチャットを作ってみて考えたことを共有したいと思います。
まずQnA MakerのAIでできるようになったこと。
QnA Makerは、チャットの質問と回答のペアを上のスクリーンショットのように保持して、チャットに入力された質問と、QnA Makerに保持している質問の意味を比べてマッチしていれば、質問のペアとなっている回答を表示します。
では次にQnA Makerで苦労したこと、できないことは何でしょうか。
今回、時間がかかったのは主に2つ。
一つは、QnA Makerの説明ではFAQのURLから上のような質問と回答のペアを作れると書かれていましたが、厚生労働省のサイトでは作れなかったので、一つひとつ手作業で質問と回答のペアのデータベース(QnA MakerではKnowledge Baseという名前)を作りました。
もう一つは、作った質問と回答のペアのKnowledge Baseが、チャットユーザーの質問に対して正しい回答を返すかテストし、正しい回答が得られなければ質問と回答のペアを追加し、正しい回答が得られるようにしました。
そしてもちろん「AIを使って労働保険や社会保険のよくある質問をチャットで回答できるようにする」ということはAIは考え出すことは現状できません。
ここに今後テクノロジー(AI)がもっと使いやすくなった時、どのような仕事が残るのかヒントがあるのではないでしょうか。
つまり、AIでできる仕事はAIに置き換わっていくことは想像に容易いですが、それは特定の職業の一部であって、
これまでになかった価値のあるサービスを考え出す
テクノロジーは万能ではないので、テクノロジーでできること、できないことを明らかにして課題を解決していく
という仕事はヒトしかできないこととして残るのではないかと思いました。
労働法社会保険法AIチャット
スマホ用 https://www.meito-office.com/chat
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社会保険労務士 加藤秀幸